今回は、本当に良いモノであれば、どんな商品・サービスも、見せ方で他の商品との差別化が可能！という内容についてお届けします。

ご自身の商品やサービスを購入してもらうには、まず皆さんの商品やサービスについて知ってもらう必要がありますね。

「知ってもらう」認知獲得のためにこれまでは、広告が使われてきたのですが、今はPRの時代。第三者から良いねと言ってもらうために、メディアPRでメディアを巻き込むだけでなく、SNSを駆使してご自身、または自社で発信することで、メディアPRの成果を最大化していくのが今のやり方です。

でも、その前に最も重要なのは、商品、サービスですね。ありとあらゆるモノ、サービスが日々、刻一刻と生まれている現代社会で、まだない商品を生み出すことは難しいと思います。開発に尽力し、唯一無二の商品を作ったと思っても、残念ながら実際には、どこか似たような商品があるのではないでしょうか。

とはいえ、どんな商品、サービスも本当に良いモノならば、見せ方で他の商品と差別化することは可能です。

以前のコラムでは、PRでは実績を打ち出すことが大事とお伝えしました。

小さな実績を少しずつ積み上げて、大きな実績にしていけば、根強いファンを持つことができ、メディアの方の興味を引くこともできる、という内容でした。実のところ競合他社も同様に実績を持っている場合も多いです。そうなると、実績であなたの商品やサービスを競合他社のものと差別化することは、簡単ではないですね。じゃぁ一体どうすれば…？と落胆することはないですよ！

それでは、実績以外であなたの商品、サービスを競合他社と差別化し、価値を持たせられる方法をお伝えしましょう。

それは、ストーリーです。

高性能な商品、受ける人の未来を輝かせるサービスを、唯一無二のものにできるのは、ストーリーなのです。

ストーリーとは、何かと言うと、

・なぜその事業、サービス、商品を作ろうと思ったのか

・その事業に対するこだわり

・その事業を始めたときから、今の時点までの苦労

・開発秘話

・今後の目標や夢

などです。

ストーリーは、あなた、そしてあなたの事業だけのものです。

ストーリーこそが共感を呼び、メディアの担当者や消費者の心を動かすポイントになります。

特に注目したいのは、失敗談などの「苦労」について。「苦労」は最も人々の共感を呼び、応援しようと思うエピソードになります。

なかには、苦労話や失敗談は格好悪いと思われる方もいらっしゃるでしょう。でも人は泥臭いエピソードにこそ惹きつけられます。思い切ってアピールしてください。

そして、ストーリーの見せ方にはコツがあります。

「起伏」を意識すること。

平凡だった会社が、失敗を経験する。なんとか立ち上がろうともがくが、上手くいかない。ところがあることをきっかけに少しずつ上手くいきはじめ、未来に向かって挑戦している～という、感情の起伏が感じられるように、ストーリーを描いてみてください。

もう1つのポイントは画像を入れること。

ぱっと見て印象が飛び込んでくるように、そして記憶に残るように、ストーリーのそれぞれの場面での画像があれば効果的です。

実績作りと並行して、ストーリーを作成し、商品、サービス、事業の見せ方を統一しておきましょう。