PR・広報に向いている人の性質とは?
PR・広報に向いている人の性質とは?
コロナ禍によって広告費削減を図る企業が多い中、PR・広報は注目を集める仕事のひとつです。この記事では、PR・広報の仕事に求められることや、適性のある人についてまとめています。
PR・広報は未経験者でもできる
PR・広報の仕事は、「知識や資格が必要な専門職」「PR会社での経験が必要」「メディア関係者の人脈が必要」「企画力やマーケティング力が必須」だと思われることが多いのですが、実際にはそうではありません。専業主婦や事務職、理系の専門職からでも転職し、メディア掲載の実績を多数獲得する方は少なくないのです。正しいやり方でコツコツと地道な作業を続けることで、どんな方でも成功できる業種です。
PR・広報の仕事は3段階に分けられる
PR・広報の仕事は、大きく3段階に分けられます。
- 企画、プレスリリース作成
- メディア選定
- メディアアプローチ
「1. 企画」に求められるのは、マーケティング力ですが、企画を立てるにはクライアントからのヒアリングが必須です。最低限のコミュニケーション力は必要でしょう。ヒアリングの内容を元に企画を立て、企画に合うプレスリリースを作成します。プレスリリースの作成は、適切な構成の内容を知れば、数を重ねるごとに書けるようになるものなので、高度なライティングの技術力が必要というわけではありません。正しい知識を習得し、練習すれば書けるようになるものです。
「2. メディア選定」は、PR・広報の仕事において、もっとも重要なパーツのひとつです。特に、まだ駆け出しでメディアリストがないうちは、メディアの方との関係性を築いていき、ひとつひとつリストを増やしていかなければなりません。書いたプレスリリースを、必要な人に届けるために、メディアの選定は重要です。ここを間違えては掲載されないだけではなく、メディアの方に対して悪印象を与えることにもなりかねません。例えば、扱う商品が年配の主婦向けのものなのに、若い独身女性をターゲットにした女性誌にアプローチすれば、メディアの方は「このPR担当者は、私たちの雑誌をよく知らないな」と思うでしょう。的外れなメディアにアプローチすることがないように、十分な選定が必要なのです。ここは、事務的な作業になります。
「3. メディアアプローチ」は、営業の仕事に通じるものがあります。プレスリリースを郵送で送る場合でも、電話でアプローチをすれば効果的に働きます。直接記者や編集者、またはテレビディレクターと話せば、掲載や出演に結び付く確率がぐっと上がるのです。また、プレスリリースを記者クラブなどに投げ込む場合でも、記者クラブによっては「メディアレク」という記者の方へのプレゼンの機会を設けてもらえる場合があります。さらに、その場にいる記者の方と名刺交換をするチャンスもあるかもしれません。
PR・広報の仕事で技術以外の大事なこと
PR・広報の仕事の大まかな流れとともに、必要な技術的な能力についてお伝えしました。しかし、PR・広報の仕事で最も大事なものはスキルではありません。実は、最も大切なのは、「人や企業をサポートするのが好き」という思いなのです。「この商品、サービスを世の中に広めたい」という熱い気持ちを持って、地道な作業を続けられる人がPR・広報に適任です。