AIDMAからAISASへ。時代がPRに求める役割とは
AIDMAからAISASへ。時代がPRに求める役割とは

少し前までよく使われていたマーケディング用語にAIDMAというものがあります。
Attention 注目
Interest 興味
Desire 欲求
Memory 記憶
Action 購入
の意味です。
まず注目を集めて興味を引き、欲求を掻き立てて記憶に残し、購入。というセオリー。
このセオリーから、人は同じ情報に3回接するとその商品を認知する確率が上がり、7回接すれば購入に至る確率が上がる、というセブンヒッツ理論も唱えられました。
こうした定説に基づき、いかに多くの回数自社の商品を見込み客の目に触れさせるかを重視し、広告という効率的な手段が使用されてきました。
ところが時代は変わり、従来からあるテレビや新聞、雑誌等に加え、誰でもインターネットから膨大な情報を得られるように。1996年から2006年までの10年間で情報量はなんと530倍にもなったと言われます。
このように情報が氾濫する世の中で、何度も人々の目に留まるよう情報を送り続けることは至難の業でしょう。せっかく高い広告料を支払って情報を発信しても、多すぎる情報の中で埋もれてしまうのです。つまり、3回以上同じ情報を目にしても欲求はかきたてられず、記憶に残らない情報が大半なのです。
そこで現在新たに伝えられているマーケティング理論は、
Attention 注目
Interest 興味
Search 検索
Action 購入
Share シェア
人々はある情報を目にして興味を持ったら、記憶に残す前に瞬時にインターネットで検索しています。インターネットがなかった時代は、情報を掘り下げるには、時間と手段が必要でしたが、インターネットの普及によって誰でも即座に情報を検索できるようになったのです。
検索の結果、クチコミで高い評価が得られている商品を購入。購入してその商品が気に入れば、同様にSNSにクチコミを書いて情報をシェア。それを読んだ人が購入してまたシェア…。
まさにインターネットでのクチコミが力を持つ時代です。その波にうまく乗れば、クチコミがクチコミを呼び、お金をかけずに大きな成果が期待できる、ということ。
もちろんいつの時代も最も重要なことは、良い商品を作ることですが、それだけでは情報は埋もれてしまいます。
必要な人にいかに情報を届け、シェアを増やすかがポイント。そしてその役割こそがPRなのです。